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ダイニングを英国アンティークで揃えたのは妻の発案だった。
「長く使える良い物を」 少々値の張る品物を揃えるためにそんな言い訳を聞かされたのを憶えている。 がっしりしたオーク材のテーブル。 職人の手仕事のツイスト脚、引き出して広がる天板。 合わせるのは教会でつかわれていた木の椅子と、ベンチ。 家族が増えて、友人が集まる時には重宝した。 古いオークの肌触りは、夏はひんやりと、冬は温かく。 それを囲んだ人間を和ませるなにかがあるようだ。 ベンチは背の部分が動いてテーブルにもなる特別なもの。 「モンクスベンチ」という名前らしい。 名前の由来は、修道士(モンク)から。 当時修道院には家具を1つしか持って入れなかったため、 1台3役のこのタイプの家具が好んで使われたためであるとか。 機能性が好まれ、一般に広まってからは 凝ったカーヴィングが施されることが多くなったという。 このベンチもアーム部分が2頭の獅子になっている。 子供たちが大喜びで獅子の頭を撫でていたのはいつだったか。 今はふたり。 モンクスベンチは人を支えることをやめて、今は我が家のテレビを支えている。 邪道なようではあるが、機能性の根本を考えるのであれば まさに正しい使い方の様な気もしてくる。 変わるものと変わらないもの。 家族の形が変わっても、 傍にある家具達は変わらずにその身を私たちに捧げてくれている。 今になって妻の言い訳が妙に身にしみる。 本人は、まるで覚えちゃいないだろうが、とりあえず・・・。 ありがとう。
by pancada
| 2010-09-16 23:08
| Antique Styling
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