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イタリアには何度行っただろうか。
重さと濃さに圧倒されながら、美しい風景を心に刻んだ。 天窓が嘘みたいに開いているパンテオン 想い出を数え上げればきりがない。
背にはローマ神話に登場するフィデス神が描かれている。 全面に施された象嵌細工、背柱や脚はねじれたデザイン。 サンピエトロ大聖堂のベルニーニ作、ブロンズの大天蓋を思い出す。 おなじツイストの柱をもつ、ワットノットを隣において、イタリアの想い出を飾るギャラリーを仕立ててみた。 ヴェネチアのレースガラスの花瓶
いつかまた、きっと行こう。
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by pancada
| 2020-06-04 10:04
| Antique Styling
アンティーク家具をそれに関わる人々のストーリーを
Antique Styling (アンティーク・スタイリング)としてご紹介致しております。 世紀を超えたアンティーク家具たちの存在感は 言葉では言い表せないほどのものですが、 古い本物の持つ存在感と温かみで、不思議なほど 廻りのインテリアに驚くほどよく馴染みます。 毎回ストーリー仕立てで、アンティーク家具と それにかかわる人たちの想いを綴っていくシリーズ。 日々の暮らしにアンティーク家具を。 毎日の積み重ねがいつのまにか歴史になる、そんな実感に触れてみてください。 #
by pancada
| 2015-12-04 09:01
| Antique Styling
読書が好きだ。
インターネットでの情報収集はもちろんするけれども、 文字を追うことの悦びを感じるのは、やはり書物から。 書店でであった、美しい装丁の本。 「あ、モリスのファブリック」 ・・・と思って手に取れば、それはモリスの手によるファンタジー小説だった。 オリジナルの初版の発売は1896年。 即決で購入した。 読む場所はもう決まっている。 実は、モリスをよく知っていたのは訳がある。 つい最近、英国のアンティークチェアを手に入れた。 見惚れるほど優雅な姿の、ゆったりとしたチェア。 その姿をより際立たせるように張られたファブリックがモリスのものだった。 そして、合わせて購入したフットスツールのファブリックが偶然にも、やはりモリス。 なんとなく、しか知らなかったウィリアム・モリスという19世紀イングランドの人物が 妙に身近に感じられて、情報収集をはじめた矢先の、書店での出会いだった。 アールヌーヴォーのランプがつくりだす柔らかな光のドームのなか、 モリスのセットを配してお気に入りの読書スペースをつくったばかりだったのだ。 さあ、本を広げよう。 この世の果てにあるという神秘の泉をもとめて旅立つ王子と 100年以上の時間と数千キロの距離を隔てながら、同行する旅に出よう。 モリスのファブリックに囲まれて。 古艶の輝くウォールナットに支えられて。 お愉しみは、これからだ。 #
by pancada
| 2015-12-04 09:00
| Antique Styling
家のリフォームをきっかけに
午後の陽が入る小さな空間を手に入れた。 私の趣味はマンドリン。 イタリア・ルネサンスの頃から愛されてきたロマンティックな楽器。 マンドリンと向き合う、私だけの場所に、 どうしても置きたかったのが 英国ヴィクトリアンのミュージックキャビネット。 名前からして優雅なこの小さな家具は 楽譜を入れるために仕立てられたもの。 楽譜のためだけに、こんな素敵な家具を造ってしまうなんて! ・・・当時の英国はなんて贅沢だったんだろう。 こぶりなサイズながらも、その存在感に圧倒される。 シンプルなようで実は細部へのこだわりが素晴らしいフォルムと、 まるで絵のような象嵌細工、 そして自然が造り上げた芸術であるローズウッドの深い杢目。 意外に広い内部は、仕上げもきれいで本当に楽譜の収納に便利。 細い棚には楽譜を、広い部分にはコレクションのオルゴールを仕舞おう。 合わせたのは同じくローズウッドのキドニーテーブル。 キドニー・・・腎臓なんて、おかしな名前だけど この形は、不思議と使いやすい。 陽に透けるメタルワークが軽やかな アンティークのブックスタンドに楽譜を立てて。 長く陽が差し込む午後は 私とマンドリンの時間。 今日は庭木の葉影がやがて宵闇に変わるまで セレナーデを爪弾こう。 美しい音楽の結晶のような家具に囲まれながら。 #
by pancada
| 2015-01-20 16:38
| Antique Styling
ひとつの変わった家具に出逢った。 100年以上前の英国アンティーク。 まず、フォルムが美しい。 そして次に、何のためのものだろう、と不思議に思った。 「エスクリトワールという書き物机です。 両側から使えるし、キャスター付きで移動も容易なので、 パーティのレセプションデスクとして使っていたのかもしれません。」 アンティークショップのそんな説明に納得しつつも、 この変わった家具を自分なりに使いこなしたくなった。 実は、自宅の広いリビングに、ちょっとひとりで 集中できる場所がほしいと、ずっと思っていた。 このエスクリトワールならば、 まるでパーティションのように作業する手元を隠してくれる。 そして反対側は最高級の古艶をもつマホガニーのパネル。 小さなシェルフとマガジンラックまでついていて、 傍らにゆったりとしたアームチェアを置けば まるで豪華列車オリエンタルエクスプレスのワンコーナーのようだ。 100年前に作られたちょっと特殊な家具を今こうして使いこなしてみると 無垢マホガニーのくせに精度の高いシェルフを開け閉めする度に 恐ろしく深い杢目をもつ側面をうっとりしながら磨く度に にじみでてくるある感情に気付く。 それは100年前の英国紳士と、私と、そしてこの家具との不思議な連帯感。 「わかる奴にはわかるんだ」。 本物だからこそ受け継がれていく想いとこだわり。 ヨーロッパ文化の片鱗が自分の中にすとん、と落ちて じわりと溶け込んでいくのが感じられた瞬間だった。 今夜もこの家具の傍らで本を読む。 エスクリトワールの向こう側、100年の壁の向こう側では ネクタイを締めた紳士がウィスキーを傾けている気配がしている。 #
by pancada
| 2014-10-10 15:46
| Antique Styling
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