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Vol.43 幸せをまたひとつ~フレンチワンドロワーベンチ~
「ただいまっ」

元気な声が家中に響き渡る。
小学生の息子が帰ってきた。

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おかえり、と玄関ホールを覗いてみると
ベンチに腰かけてスニーカーをぽんぽん脱いでいるところ。

「ちゃんと下駄箱にいれておくのよっ」

あまり口うるさいのは良くないとわかっていながら
つい言ってしまう。

だって、息子は玄関ホールのベンチで遊ぶのが大好きなのだ。

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我が家の玄関にはアンティークのベンチがある。


この玄関が広い家に越してきて、はじめは何も置かなかった。
広いことがすごく贅沢に感じて
いつも靴一足だって出して置かずにきれいにしてきた。

天井の高い、きれいなすっきりした玄関ホール。

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冬の始まりのある日、ブーツの脱ぎ履きに不便を感じていたとき
近所で見かけたベンチ。

フランスのアンティークという古いベンチを見た時、
モダンな家具ばかりの我が家でもきっと合う、と確信めいたものがあった。


果たして、そのベンチは我が家の玄関に見事に溶け込んだ。

そして、家族みんなが気付いたのだ。

いままで、この広い玄関ホールで
過ごした時間があまりにも短かったことを。


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夜、夫は翌朝持っていかなければいけないものを
ベンチに置いておく。

娘は朝、玄関のドアを開ける前に
ベンチに座って手鏡でヘアスタイルの最終チェック。

そして私はベンチでゆったりとブーツを選ぶ。



でも誰よりも滞在時間が長い息子のために
彼の親友であるテディベアが常にバンチの端に陣取り
おもちゃが抽斗に入れられている。

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息子はまだベンチから離れない。
100年近くが過ぎた古い木の上、
まるで祖父の膝の上で遊んででもいるかのようだ。

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さて次は誰が帰ってくるのだろう。
玄関ホールでどんな会話が交わされるのだろう。

幸せとはきっとこういうもの。

色々な家族をみて来たであろう古いベンチが
我が家の幸せをまたひとつ、形にしてくれた。

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by pancada | 2012-06-12 15:18 | Antique Styling
Vol.42 Heavenly Bamboo / 天国の竹・・・ケーニングアームチェア・オーバルネストテーブル
一瞬、日本の椅子かと思った。



「英国の古いチェアなんです。19世紀のものですよ。」

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確かに言われてみれば、すらりとしたその姿は
どこか懐かしいような日本の民藝家具とは異なる佇まいをもっていた。

きれいに弧を描く肘掛け、ひとの体に寄り添うように作られた座面。
そしてなによりも、背面の放射状に広がる籐の網目がこの椅子を特別なものにしている。
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一度座れば離れがたく、自室ならば家族の許可も必要なし、と手に入れてしまった。
楕円形の入れ子式テーブルをそれに合わせて。


実はバーナード・リーチをはじめとする民藝運動の「用の美」には
その考え方とフォルムに長年憧憬の念を抱いてきた。
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19世紀後半、英国で始まったアーツ&クラフツの流れは
やがてヨーロッパに広がりドイツ、ウイーン、そして日本の民藝運動へと伸びていく。

その源流が潜んでいるようなこのチェアを前に、
やはり東西はつながっている、とあらためて腑に落ちるのだ。
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私はそれよりも少しだけ世界を広げて、
南国のシルクを加えてみる。


タペストリーの前には、庭で盛りの南天の花を。
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赤く艶やかな実は誰もが目にするが、実はその花はあまりにも小さく、
半透明な白にごく淡い紅をさした儚い花。



南天の英語名は「Heavenly Bamboo」。

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まるで寝室が東西をつなぐ楽園になったような、そんな気持ちになった。

楽園の揺り籠に揺られて今夜はどんな夢をみるのだろうか。
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by pancada | 2012-06-11 13:53 | Antique Styling
Vol.41 自分の続き・・・フレームミラー・ライティングデスク&サロンチェア
ベッドに入る前に自分の顔を眺めます。

これはずっと続けてきた私の習慣。
それはそれは小さい頃から。

自分の顔って、不思議ですよね?
わかってはいても、本当にこれを他の人たちがみてるのかなあ、なんて。

一番近くて、一番遠い自分の顔。
じっくり見ておかないと、忘れそうになるんです。

眠りの国に行く前に、ちゃんと覚えておいて
朝起きたら、自分の続きでいなくっちゃって。

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いつのまにか私は大人になって、
それでも毎晩鏡をみていて、

一人の部屋をもつ機会があって。

前から好きだったイギリスのアンティーク家具でベッドの周りを揃えてみました。

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ライティングテーブルと、きれいな曲線の背をもつサロンチェア
そして美しい透かし模様のフレームに収まった

あえてドレッサーではなくて

まるで映し出すものが絵のように見えるフレームが気に入って。
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その周りにはいくつかの古いフォトフレーム。
古い写真やイラストに何故か心が癒される気がしたんです。

ベッドにはいるまえのひととき
本を読んでみたり
手紙を書いてみたり
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鏡のなかの私にむかって
まるで中世の貴婦人の肖像画のように少し流し目をしてみたり。

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そしてふと気づいたんです。
時間の流れの中に私もしっかりいることを。
否応もなく歴史に参加していることを。


それからは
眠る前に自分の顔を覚える習慣は少しづつ減りました。
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100年以上も前からある家具たちに見守られて
次の朝もきっと
私のままで続けられる安心感があるから。
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by pancada | 2012-06-10 13:47 | Antique Styling