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パンカーダでは、アンティーク家具をとりいれたシーンのご提案を、
Antique Styling (アンティーク・スタイリング)としてご紹介致します。 ![]() 英国の片田舎に建つような家に良く似合うのはもちろんですが、 現代の日本のマンションにも、和風の住宅にも、 こぶりで機能的な英国アンティーク家具はぴったり。 古い本物の持つ存在感と温かみで、廻りのインテリアに驚くほどよく馴染みます。 毎回ストーリー仕立てで、アンティーク家具と それにかかわる人たちの想いを綴っていくシリーズ。 日々の暮らしにアンティーク家具を。 毎日の積み重ねがいつのまにか歴史になる、そんな実感に触れてみてください。
彼女との出会いは知人の家
出来上がったばかりのその家は広大なリビングが自慢で ダイニングテーブルやソファーセットのほかに コーナーを活かしたサロンがあった。 ![]() ホームパーティー好きの主人に半ば無理に誘われた日曜の午後 奥様ご自慢の料理がふるまわれ 空のワインボトルが増えてゆき 徐々に場が和んでくると ひとり、ふたりと席を立って ソファーで寛いだり、テラスへ出てみたり。 ![]() そんな時にそのサロンコーナーは妙に人気があって 食後のブランデー片手に盛り上がる男達や コーヒーとチョコレートを持ちこんで内緒話に興じる女性達で占められていた。 ![]() ふと彼らがいなくなった瞬間に 同時に座ってしまった彼女と私。 お互いの口元には共犯者の苦笑い。 饒舌とはほど遠い二人。 でも、ぽつりぽつりとした会話でも 不思議と気詰まりにならなかったのは その距離感のせいだろうか。 ダイニングのように間にテーブルがあるのではなく、 お互いの体温が感じられるような近さ。 ![]() それでいてそれぞれに占有する椅子があって ソファほどくだけ過ぎず あくまでも大人同士の距離感を保てるしつらい。 そんな場を見事に演出していたのが 英国アンティークのサロンセット。 合わせたワインテーブルも絶妙の大きさ。 ![]() なるほど、これが「サロン」なのか。 人間関係のやり取りにはどうにも敵わないヨーロッパの伝統を感じた瞬間。 ![]() 傍らにはやはりアンティークのキャビネット。 それほど来客がない日には キャビネットの両側にサイドチェアを置いておくらしい。 ![]() 私の傍らにはゆったりとしたアルトで語る女性。 ![]() 人との距離の取り方が少し苦手な私にも 彼女となら心地良い関係を築いていけるような、そんな予感がした。 祖父の大きな家はそれほど古くはなかったけれど リビングには暖炉が設えてあった。 ![]() 前に置かれた赤い色のラグ。 アンティークのランプにネストテーブル。 そして、古い、木の椅子。 ![]() 私は革張りの小さなスツールに腰かけて 古い椅子に腰かけた祖父に 本を読んでもらうのが大好きだった。 ![]() がっしりた祖父の両足の間に身体をすっぽりと納めて。 家には見たこともない英語の本が沢山あって 祖父は始めに英語を声に出して読んでから ゆっくりと日本語で話してくれた。 ![]() まるでふたつのお話を一緒に聞いているような不思議な感じ。 映画にでてくる青い目の子供たちと体験を共有しているような高揚感。 そして本のお話とは別に 祖父はよくこんなことをつぶやいていた。 この椅子は私よりもずうっとずうっと年寄り。 それでもこうやって私を毎日支えてくれる。 ほら、さわってごらん。 この木は細く、永く、静かに生きてるんだよ。 ![]() 私の耳の一番奥にいまでも残る 暖炉のはぜる音と祖父の深いつぶやき。 そしてそれに応えるような、古い木の優しい質感。 祖父の、そのまた祖父の曽祖父が生きていた頃から 人々の暮らしに寄り添ってきた古い椅子。 今は私の暮らしに寄り添って 忠実な執事のように 毎日私を支えてくれている。 ![]() 将来家を建てたら必ず暖炉をつくろう。 そしてその前にこの椅子を置こう。 心の中でそっと約束した。 祖父と、この椅子に。
大切なもの
大切な時間 橙色のエッジをもったアンティークのシェード 施されたエッチングはつる草のよう 灯された灯りはガラスのパターンに反射して 夕暮れになると白い壁に不思議な文様を描きだす ![]() カチン と音がするスイッチをひねれば 廻りの空間が橙色の明りで浮かび上がる ![]() 英国アンティークのコーナーキャビネット 可愛らしいリボンのパターンは 異なる色の木を嵌め込んだ象嵌細工 エレガントな佇まいのなかに しっかりとした手仕事の伝統が息づいているよう ![]() 美しい脚をもつ華奢なテーブルは 大切なひとへのメッセージを綴るために こんな時代だからこそ あえて紙にインクを染み込ませて あの人の手が触れることを考えながらカードを選ぶ ![]() それはまるでちょっとした時間旅行 ひょっとして100年ほども昔 英国の1室でも同じように このスタンドのスイッチをひねって 手紙を書こうとしたレディがいたのかもしれない ![]() ふと気が付けば周りは夜の帳が下りて こんなことに想いをめぐらした自分が ちょっと恥ずかしくて ちょっと可愛かった
すっきりとしたモダンなリビング。
帰宅したあとはさっぱりと、ビール。 余計なものは置かないで、自分だけのミニマムな空間でこそ寛げる。 しばらく前までは、そう思っていた。 少しだけ、いや結構・・・強がっていたのかもしれない。 それはほんのはずみだった。 いつもの気の進まない仕事がらみの会食。相手の好みは赤ワイン。 ![]() ひとつ違っていたのは いままでは渋さしか感じなかった赤ワインの香りが やけにふくよかに、魅力的に鼻孔から入り込んできたこと。 口に含めばそこから広がる香りの波紋。 いままでとはまるで違う飲み物のようだった。 ![]() 知らなかった広い世界の予感に、ぼうっとしながら帰る道。 目に留まったのはワイン色のラグ。そしてアンティークの家具。 ちょっとした判断力の欠如。 ランプもまとめての衝動買い。 いつものミニマムなリビングに置いてみれば まさにワインが似合う空間になった・・・気がする。 ![]() 試しに彼女を招いてあのワインを開けた。 ネストテーブルを銘々の前に置いて。 ![]() 彼女の感想はここには記さないでおこう。 ![]() ただ、自分だけのものだったミニマムなリビングは 来月からは彼女のものにもなる。 マキシマムな幸せと共に。
ピアノとの最初の出会いは小学生の頃。
お友達がみんな習っているから、なんていう理由で通っていたピアノ教室。 子犬のワルツを弾けるかどうかくらいで辞めてしまったけれど。 子育てが一段落した頃に、また始めたんです。 ・・・その時もお友達に誘われて、でしたけど。 ![]() そんな感じなので、上達する、というよりは現状維持(笑)。 それでも続けてこれたのは、やっぱりピアノが好きだから・・・でしょうか? 下手は下手なりに、鍵盤を叩いていると夢中になれるんです。 奥さんやお母さんではなく、ひとりの人として何かに向き合ってる感じ? 自宅の改装を機にやっと手にいれたこの小さなピアノルームには 本当に好きなものだけを置きたいなあって・・・そう思いました。 ![]() 憧れのハーフムーンのコンソールテーブルは是非置きたい! でもお友達がきてピアノ談義をしながらのお茶用にティーテーブルもほしい。 どうしようかなあ。 ・・・そんな贅沢な悩みをつぶやいていた時、 このテーブルを勧められたのでした。 ![]() 美しい木目のマホガニー。 普段は壁につけてコンソールテーブルとして。 ![]() 引き出し式になっている後ろ脚をのばして 天板をぱたん、と広げれば、そこには円形のゲームテーブルが現れるのです。 フェルト貼りのテーブルでは 英国紳士がカード遊びに興じていたのでしょうか。 ・・・英国のアンティークって面白い! ![]() 私はベルベットのファブリックをテーブルクロスに、 トップクロスにはヴィクトリアンのレースを掛けて。 優雅なティーテーブルの出来上がり~。 ![]() これ、コンソールにもなるのよって言った時の お友達の驚く顔が目に浮かぶよう。 もちろん合わせるチェアもアンティーク。 ![]() 遥か長い椅子の歴史を感じさせる座り心地に おしゃべりが更に弾みそうです。
広いリビングがある一戸建てに移ってから
うちは家族がふえました 生まれたてのトイプードルと 百年近くも過してきた英国のアンティーク家具 まったく違うけど どちらも大切な新しい家族 ![]() 大先輩の家具達の亜麻色は遥か昔の胡桃の木と 時を経たニスが生み出したキャンディ・カラー ![]() 世界が珍しくて仕方がない子犬は ほわほわのモップみたいなキャラメル・カラー ![]() どちらも心寛ぐ甘みのある薄茶色 亜麻色とでもいうのでしょうか ![]() コーヒーテーブルの丸みのあるエッジ スモールキャビネットの曲線を描くカブリオレレッグ 跳ねまわる小さな家族にとても優しくて ![]() まるで温かく見守ってくれているよう ソファーに掛けた英国のプリント 花びらのようなアンティークのテーブルランプシェード ![]() 私の大好きな花で溢れたリビングは 新しい家族を中心に 今日も花の様な笑顔で溢れています ![]()
自分の家にある家具が
特別なものだと気付いたのはいつだったろうか。 曲線を描く脚をもったダイニングテーブル。 きれいな細い線がはいったサイドテーブル。 艶やかな木目、エッジの彫刻。 ![]() あたりまえに暮らしのなかにあるそれらは 100年ほどのまえの英国の家具だった。 ![]() 両親のこだわりは いつもダイニングテーブルの脇にある 小さなマガジンラックにも表れている。 仕切りの半分には3日分の新聞。 半分にはお気に入りの雑誌。 下には読みかけの文庫本。 読みやすいように畳まれた新聞は 母の性格そのまま。 ![]() 上質なマホガニー材で仕立てられた小さな家具は 曲線が洒落ていて、持ち手の感触が柔らかくて、 丁寧に手を掛けて作られたことが伝わってくる。 このくらいの大きさなら、 私がひとり暮らしを始めても 小さな部屋で納まってくれそう。 そんな私の思いを知ってか知らずか、 母は相変わらず毎朝きっちりと新聞を畳む。 ![]() 本物のなかで育ててくれたことに感謝しながらも 心の中で密かに持ち出しをたくらんでいる 私のお気に入りの小さなアンティーク。
美味しいもの。
ケーキ ワイン オイル アペリティフ ブランデー・・・。 ![]() 享楽的なフランス人が 食材としても 家具の素材としても好んだウォールナット・・・胡桃の木。 世界一美しいといわれるフランスの田園地帯に その実をたわわにつけて。 20世紀初頭に作られたこのテーブルは そんな胡桃の木でできています。 英国のアールヌーボー様式のチェアと合わせて。 スポッツの表情が愛らしいアンティークグラスのシェードを下げて。 ![]() 無垢材を市松に貼り込んだ天板。 この上にはいままでどんな御馳走が並べられてきたのでしょうか? ![]() 今日はグリーンアレンジメントとともにコーヒータイム。 ![]() しっとりとした手触りと優しい光沢、 そしてなによりも時を経た本物だけが持つことのできる 上等な質感。 ![]() その上に並べるだけで 料理の腕が数段あがるような気がするのは 食いしん坊のフランス人が数十年仕込んできた このテーブルのおかげかもしれません。 ![]()
モダンな戸建てのエントランス
外と内との境界を溶かすような 壁一面のコーナーガラス ![]() 宙に浮いたようなその空間に 英国の古い家具を置いてみる ![]() 英国家具で1番古い素材のイングリッシュ・オーク 使い込んだ小傷さえ味わいとなるような 本物だけが持つその風格 ![]() 上にはアンティークのフレームをガラスに立てかけて 切り取られた空間のなかには愛車のプロフィールをおさめて ![]() からんだ蔦の隙間には この夏の小さな記念品をそっと並べてみる ![]() 壁面の珪藻土はどの海底からやってきたのだろうか 脚元の大理石はどの山から切り出されたのだろうか そしてその中間に 強い風に枝を震わせていたであろうオークの木が佇んで ![]() 大地と海と 時間からの贈り物を受け取ったような気持ちになった
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